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★Q1 妻が受ける遺族厚生年金はわかりますが、夫や両親でも受給できるのでしょうか?


★Q2 夫が在職中に労働災害で死亡しました。3人の子の妻が受給する遺族補償年金や遺族厚生年金はいくらくらいでしょうか?

★Q3 私は32歳、子7歳、夫の死亡により遺族基礎年金を受給中です。近々再婚予定、子を再婚相手の養子にし、一緒に生活するつもりです。遺族基礎年金はどうなるでしょうか?

★Q4 相続放棄しても、遺族年金は受けられるのでしょうか?

★Q5 復姓や離縁、再婚したときの遺族年金はどのようになるのでしょうか?

★Q1 妻が受ける遺族厚生年金はわかりますが、夫や両親でも受給できるのでしょうか?

 

”廚55歳以上のときに妻(年齢は問わず)が死亡した場合

父母が55歳以上のときに子(年齢は問わず)が死亡した場合

それぞれ夫、両親に遺族厚生年金の受給資格があります。

 もちろん、妻、子がそれぞれ在職中(厚生年金に加入)の死亡などの要件を満たしていること、夫と妻、父母と子の間には生計維持関係(生計同一であったり、仕送りなどで生計を維持していたなど)があることが必要です。 最近は共働きや独身者が多く見受けられ、,筬△両豺腓稜金受給も以前に比較して増えているように思います。

 なお、夫や父母が55歳以上で受給資格があったとしても、実際に遺族厚生年金が受給できるのは60歳到達後となります。

 

★Q2 夫が在職中に労働災害で死亡しました。3人の子の妻が受給する遺族補償年金や遺族厚生年金はいくらくらいでしょうか。

 

 まず、労災保険のしくみについて解説します。

 遺族給付が受けられる遺族で、遺族補償年金を受ける権利のある者を「受給権者」、受給権者となる資格を持つ者を「受給資格者」といいます。 遺族は「遺族補償年金」の他、ボーナスに充当する「遺族特別年金」、さらなる遺族の援護を図る目的で支給される「遺族特別支給金」を合わせて受けられます。

 そのうち、遺族補償年金と遺族特別年金は、受給権者及び受給権者と生計を同じくしている受給資格者の総数(遺族の人数)等により、次の通りの額とされます(算定日額は遺族特別年金の計算に用います)。

。運諭ゝ詆婀霑弾額(算定日額)の153日分

■何諭ゝ詆婀霑弾額(算定日額)の193日分

3人 給付基礎日額(算定日額)の212日分

ぃ歓諭ゝ詆婀霑弾額(算定日額)の230日分

ィ疑諭ゝ詆婀霑弾額(算定日額)の245日分

 なお、受給権者が妻で、生計を同じくする受給資格者がいない場合には、一定の障害の状態にある場合を除いて、その年齢によって年金額が違ってきます。

 55歳未満のときは給付基礎日額の153日分ですが、その後、55歳になれば175日分に変わります。また一定の障害の状態にあるときは、年齢の如何によらず175日分とされます。

 さて、ご相談者の夫は在職中に労働災害で死亡、3人の子が残され、給付基礎日額は11,562円、算定日額は1,644円とした場合の給付は以下のとおりです。

 ・遺族補償年金は230日分で年額2,659,260円

 ・遺族特別年金は230日分で年額378,120円

 ・遺族特別支給金は一時金で300万円

 ただし、ご相談者の夫が厚生年金(一般的な平均給与)に加入していたとすれば、妻は遺族厚生年金と遺族基礎年金を合わせ年額で約180万円も一緒に受給することになります。その際、労災保険の遺族補償年金は80%に減額調整され、2,127,408円となりますが、合わせて、当初、年400万円近くになります。

 なお、子が18歳到達後の年度末後は遺族が1人減ることになりますので、その都度年金計算が変わり、年金額は減額になっていきます。55歳以上の妻1人になったときは、労災保険、厚生年金合わせて年額で約300万円位でしょう。

 

★Q3 私は32歳、子7歳、夫の死亡により遺族基礎年金を受給中です。近々再婚予定、子を再婚相手の養子にし、一緒に生活するつもりです。遺族基礎年金はどうなるでしょうか

 

妻の遺族基礎年金は、下記のいずれかに該当することになった場合、その受給権を失うことになります。

〇猖瓦靴燭箸

∈Оをしたとき(内縁関係を含む)

M椹劼箸覆辰燭箸(事実関係の養子を含む)

ただし、直系血族・直系姻族の養子となった場合は除きます。

また、全ての子が下記のいずれかに該当することとなった場合も、妻は受給権を失うことになります。

せ劼死亡したとき

セ劼婚姻をしたとき(内縁関係を含む)

子が母以外の養子となったとき(事実関係の養子を含む)

離縁により、死亡した父の子でなくなったとき

┿劼畔譴生計を同じくしなくなったとき

子が18歳到達年度末になったとき(障害等級の1、2級にあるときを除く)

子が以降に障害等級1、2級の障害に該当しなくなったとき

子が20歳に到達したとき

 さらに、子の遺族基礎年金については、子が上記の 銑、Лのいずれかに該当することとなった場合、その受給権を失うことになります。

 さて、ご相談者は再婚すると、△乏催し、再婚した月に遺族基礎年金の受給権を失います。一方、母の失権により、子の遺族基礎年金の支給停止は解除されることになります。 そして、再婚相手は母の配偶者であるため、子との法律関係では直系姻族となり、のただし書きにありますように、直系姻族との養子縁組は失権事由に該当しませんので、子は遺族基礎年金の受給権を失わず、受給できることになります。

しかしながら、子の遺族基礎年金は、母と生計を共にしている間は支給停止のため、この相談の場合は、引き続き受給できないことになります。

 結局、妻は再婚により失権、子は母と一緒に生活をすることで支給停止と、遺族基礎年金を受けられる状況にはないようです。

 

★Q4 相続放棄しても、遺族年金は受けられるのでしょうか?

 

相続とは、亡くなった方の財産を妻や子など一定の遺族が引き継ぐことを言い、この財産には、不動産や預貯金などのプラスの財産の他に、借金等のマイナスの財産も含まれます。そのため、亡くなった方に、マイナスの財産の方が多かった場合は、遺族が相続放棄(相続の開始があったことを知った日から原則3カ月以内に家庭裁判所へ手続が必要)することにより、相続人でなくなることができます。

しかし、遺族年金は法律上、亡くなった方の財産ではなく、一定の遺族年金を受けることができる遺族の財産という考え方をとりますので、相続放棄をしても、遺族年金を受け取ることができます。

 

★Q5 復姓や離縁、再婚したときの遺族年金はどのようになるのでしょうか?

 

夫の死亡により、妻が遺族年金を受けている場合、妻が結婚前の姓に戻ったり、再婚したりしたときの遺族年金の受給は以下のようになります。

 実家に戻ったりして旧姓に変更した場合は、氏名変更手続は必要ですが、遺族年金を受ける権利は変わりませんので、引き続き受給できます。

また、養子縁組の解消である「離縁」の場合も単に旧姓に戻るだけですので、遺族年金は引続き受けられます。

ただし、再婚をすることがあった場合は、遺族年金を受ける権利は消滅してしまいます。一度消滅すると、その後離婚しても、以前受けていた遺族年金を受ける権利は復活することはありません。